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振袖 代表的な文様

松竹梅(しょうちくばい)

つらく厳しい時も腐らず、まっすぐに生て、華を咲かせる

鶴(つる)
天地を結ぶ存在、夫婦仲良きことの象徴
「鶴は千年 亀は万年」 この言葉にあるように、鶴は長寿の象徴です。 そして、その遠くまで響く鳴き声が、まるで天まで届いているようだと「天地を結ぶ存在」でもあります。 また、2羽の鶴、つまりは夫婦鶴として描かれた時はまた違う意味がつきます。それは「夫婦仲良きこと」の象徴。そしてパートナーとなった夫婦鶴は離れることなく、ヒナの旅立ちまで連れ添うのです。 天と地を結ぶ尊い存在である鶴は、その長い人生を夫婦仲良く過ごす。夫婦の幸せを願う、これ以上にない吉祥文様といえます。

菊(きく)
不老不死・延命長寿・無病息災・邪気払い、精神・気力の充実、安定、気高さ、落ち着きと、心身の充実
菊は中国から奈良時代に渡来したと考えられています。昔は、漢方薬と
て用いられたことから不老長寿・無病息災の効があるとされていました。 また、その鮮やかな色、中心から放射線状に丸く広がるカタチから太陽になぞらえ、数ある花の中でも最上位とされています。日本王室の紋章に使われているのも、そのような理由からです。総じて 菊は不老不死・延命長寿・無病息災・邪気払い の意味があり、そこから精神・気力の充実、安定、気高さ、落ち着きと、心身の充実を表す文様として愛されてきました。

御所車(ごしょぐるま)
富、華やかさの象徴
御所車は、顔出しNG、外を気軽に歩くことがなかった平安時代の王朝の貴族たちが外出に使っていた車のこと。牛が引いたことから、牛車(ぎっしゃ)ともよばれます。 貴族など限られた人しか使えなかったことから、富と華やかさの象徴として、吉祥文様となりました。

青海波(せいがいは)

無限の幸せ、人々の幸せな暮らしがいつまでも続くように
青海波は、鱗状の文様を上下左右に連続的に配した文様で、古代ペルシャで考案され、 シルクロードを経て中国、そして日本へと伝えられたと言われています。四方海に囲まれた日本で独自の意味を持ち、海の恵みと穏やかな無限の広がりを表すとして「無限の幸せ」「人々の幸せな暮らしがいつまでも続くように」という願いが込められた吉祥文様として描かれるようになりました。また、地域によっては厄除けの模様として使われることから、打掛に限らず、茶碗などの陶器やてぬぐいなど、生活用品などにも多く使用されているのが特徴です。
鴛鴦(おしどり)
夫婦和合、夫婦の変わらぬ愛
鴛鴦(おしどり)という字は、オスを表す鴛と、メスを表す鴦をつなげて「おしどり」と読みます。鴛と鴦のそれぞれ読みは「おしどり」。単体でも、つなげても「おしどり」と読みます。この漢字や読みにもあるように、鴛鴦は寄り添い離れない存在として有名です。吉祥文様でも「夫婦和合」「夫婦の変わらぬ愛」を象徴する存在として、江戸時代には小袖や能装束に描かれていたと言われています。
熨斗(のし)
おめでたい、華やか、高級
松竹梅は、その文字の通り「松」「竹」「梅」を組み合わせた文様です。極寒でも緑を絶やさず、寿命が長いことから“神の宿る木”と言われる「松」松同様、冬でも緑を絶やさず、雪にも負けずまっすぐと伸びる「竹」 そして、冬の寒さからいち早く花を咲かせる「梅」これら3つは「三寒三友(さいかんのさんゆう)
鳳凰(ほうおう)
平和、夫婦和合
鳳凰は古来中国より言い伝えられてきた伝説上の鳥です。 中国では麒麟(きりん)、亀、龍と共に四端と言われる伝説の鳥で、平和で幸せな世界が実現されるとき=太平の時に現れるとして「平和の象徴」とされてきた。

糸巻文(いとまきもん)
長寿

物語文(ものがたりもん)
知性、教養

丸文(まるもん)
無限、良縁

光琳波(こうりんなみ)
清らか、正義

万寿菊(まんじゅぎく)
長寿

花車(はなぐるま)

花をのせた車の文様です。車と四季の花を組み合わせた文様で、御所車の屋形の代わりに花を差したもの、車の上に花籠をのせた意匠、源氏車に花をあしらったものなど、様々な表現がみられます。 花車は、京の白川女や大原女が花を車にのせて御所へ献上した風俗であるといわれています。染織品における例は、慶長裂にみられます。四季の花樹や草花を豪奢に盛り上げたものがあります。 能装束にも籠目文を下敷きに花車を織り出した唐織などがあります。華やかな王朝趣味の意匠として現代にも愛され、礼盛装に用いられています。

桜文(さくらもん)

桜は、平安時代の頃から文様として表されるようになりました。それまで花といえば梅を意味したものが桜にとって代わりました。代表的な春の花ですが、最近では、実写的な文様のきもの以外は、季節を問わず着るようになりました。大胆に図案化された桜の振袖などは、春に限らず、着られます。桜文は衣服のほかに家具、食器にと広く用いられました。 桜文を大きく分けると枝に咲く様、桜花、そして一瞬散る様を惜しんで花筏や桜川など流水と合わせたものがあります。桜の種類も枝垂桜、八重桜、山桜など多様です。日本を代表する花であり、日本人が愛好する文様なので、単に季節を象徴するのではなく「花の文様」として季節にこだわらず用いられています。

檜扇ひおうぎ)

檜扇は蝙蝠扇の前段にあったもので、平安前期に日本が創作しました。ヒノキの薄板を意図でつないで扇状にし、男子用は文様なし、女子用には胡粉や金銀で華麗な文様を描いたものを儀礼として手にしました。 鎌倉時代には五色の糸を長く垂らし、袙扇と呼ばれました。宮中では今もなお十二単の装束、それに準ずる礼装の場合は必ず手にし、雛人形もその形を写しています。 檜扇は形が優美なこと、扇面の絵の美しさから、王朝趣味の文様として長く用いられ、明治以降も根強い人気を得ています。末広がりの吉祥性ゆえ季節は問いません。

花菱(はなびし)
高貴

紗綾形(しゃあやがた)

卍を斜めに崩して連続文様にしたもの。桃山時代の中国の明から伝わった織物「紗綾」の地紋に使われていたため、この名がつきました。かつては女性の慶事礼装用の半襟には紗綾形と決まっていたほど一般的でした。

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